中野区の平和の森公園そばの矯正図書館で旧中野刑務所の資料を探す

中野区の平和の森公園は、1983年に廃止された中野刑務所の敷地につくられました。
旧刑務所敷地の南部分には現在も法務省関連団体の施設があり、その一角を矯正図書館が占めています。

このブログでは界隈のマストシーなスポットとして、平和の森公園の工事で野積み/埋設されている1億円の発泡スチロール(2019年6月現在)のほか、東京都下水道局中野水再生センターキリ番と謎のアート(同)などを紹介してきました。
矯正図書館も全国でここ1カ所しかなくて必見ですので、まだの方は訪ねてみるといいんじゃないでしょうか。

 

【矯正図書館】

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公益財団法人矯正協会(東京都中野区新井3丁目、2019年6月4日撮影)。矯正図書館はこの建物の2階です。なお右はCAPIC(矯正協会刑務作業協力事業)ショップ。

 

矯正図書館は1967年開館。「犯罪者・非行少年の処遇や犯罪の予防に関わる分野を中心にした、国内唯一の刑事政策・矯正の専門図書館」です。蔵書は2019年6月のHPによると和書3万3200冊、洋書6000冊、和洋雑誌計900タイトル近く。

 

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(矯正図書館HPよりキャプチャ)

図書館入口を入ると受付カウンターに係りの人がいて初回は利用者登録が必要です。学生証や運転免許証を提示し利用申込書に記入します。

 

手続きが済んだら館内のコンピューターやカード目録で資料を探します。自宅など外部のコンピューターからも検索できます。

 

「中野刑務所」を自分のiPadで簡易検索した画面はこんな感じ↓です。298件ヒット。

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見たい資料は図書請求票に記入してカウンターに持って行き書庫から出してもらいましょう。資料は閲覧コーナーでチェックして必要なページを複写依頼票に記入し、係りの人にコピーしてもらいます。白黒1枚30円です。郵送複写サービスもあるようです。

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コピーしてもらった資料と、持ち帰り用の矯正図書館の封筒。

 

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これは利用登録時にもらった利用案内と利用ガイド、しおり。利用案内は同じものがHPに

 

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矯正図書館の検索で見つけ、その後自分で購入した本。『やわらかく、壊れる 都市の滅び方について』(2003年、佐々木幹郎著)。

 

佐々木氏は1983年、中野刑務所の解体の場に通い映像を記録しました。

わたしは解体工事が始まった直後から、工事現場にしばしば出かけた。一歩足を踏み入れたときから、廃墟になる寸前のこの監獄の美しさに目を奪われたのだ。8ミリカメラを回して記録し、最後の獄舎が砂粒になるまでを見届けようと思った。現場から帰ると、そのたびに詩を書いた。

(『やわらかく、壊れる 都市の滅び方について』より)

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佐々木氏が目撃した、壁から崩れ落ちる赤い煉瓦(同)。

 

その煉瓦の破片は刑務所跡地に今も大量に埋まっています。工事で土を掘り返すたび私たちの前に姿をあらわします。 

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(平和の森公園未開園区域の中野総合体育館工事現場、2018年11月25日撮影)

 

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(平和の森公園南側の東京都下水道局東西通路の工事、2019年4月2日撮影)

 

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(新体育館建設地のボーリング柱状図 - 平和の森公園再整備実施設計報告書1.pdf p. 329 より)

 

( r ) 2019/6/4記

 

 

中野区の平和の森公園に関する記事とまとめ、写真と動画、開示された中野区と東京都の文書は下記をご参照ください。

保存が決まった旧中野刑務所正門については下記。

ポータルっぽいページ。