中野サンプラザの跡地再開発、2020年1月7日まで最後の意見募集中です

サンプラザ最後の意見募集

残念なことに中野サンプラザは守られませんでした。隣接する中野区役所とともに2024年頃から壊されます。中野区は2019年12月、跡地再開発の最終案を公表、2020年1月7日まで意見を募集しています。このあと、JR中野駅北口前の区内一の1等地である敷地は売却され、民間のデベロッパーにより再開発される計画のため、区民や音楽ファンが何か意見を言える、これが最後の機会と思われます。 (2019/12/23記)

 

意見はこのウェブページから

中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画(案)」パブリックコメント(最終案に対する意見募集)のお知らせ ⬇️

中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画(案)」⬇️

https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/163000/d028022_d/fil/1.pdf

(中野区に在住、通学、通勤してる人以外は、この件に「利害関係を有する理由」を書いて提出してね)

 

追記: 意見募集終了後はインターネットアーカイブをご覧ください⬇️

 

計画(案)概要

大体こんな感じです。

(1)中野区は跡地を民間に売却、民間業者が再開発する。

(2)中野区は跡地に収容人数最大7000人の「多目的ホール」(=イベントホール、結局のところアリーナ)と、超高層ビルの建設を想定。超高層ビルにはオフィス、ホテル、マンションなど。ただし実際何が作られるかは民間業者の提案待ち。

 

概要説明

(1)の売却については、中野区議会の複数の区議が異議を申し立てています。JR中野駅北口前の区内一の1等地を、売ってしまったらそれで終わりなため、売却ではなく定期借地権の設定による再開発を求めています。中野区は2019年12月6日、区議会中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会に、定期借地権に否定的な試算を提出しました。

提出資料→ http://kugikai-nakano.jp/shiryou/19122016824.pdf

(2)に関しては、田中大輔前区長の「1万人アリーナ」計画の「全面的見直し」を選挙公約に2018年6月当選した酒井直人区長は、計画再検討のためとして招集した「区役所・サンプラザ地区再整備推進区民会議」の「2000から3000人規模のホール」との意見を無視し「最大7000人のアリーナ」を決定しました。最初から最後までアリーナ計画はそのままでした。それなのに酒井区長は「区民会議」議論の過程で、定例記者会見などで「アリーナ」をあえて「ホール」と呼び換えて印象をミスリードしました。

はい、サンプラザの音のいいコンサートホールはなくなります。想定されているのは、ちゃんとしたコンサートには使えない、スポーツなどの用途の中途半端な規模のイベントホール=アリーナ。それすらどうなるかは結局業者次第です。

 

このあとの予定

2020年1月、「案」を取った「中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画」策定、2月、プロポーザル方式による「民間事業者募集要項」公表予定です。とても急いでいますね。結局審査公開しないみたい。やっぱりね。10月ごろ業者決定。

 

これまでの経緯

酒井区長が就任した2018年6月以来の中野サンプラザ問題の経緯については、下記まとめやブログ記事をご参照いただければ幸いです。酒井区長がそのための機会を設けて区民にサンプラザ解体を説明することは、ついに1度もありませんでした。

 

意見募集の状況

今回の「案」の前、中野区は2019年8月に「中野駅新北口駅前エリア再整備事業計画策定に向けた基本的な考え方」を公表しメールなどでの意見募集をしましたが、意見は5件でした。10月8日に「素案」公表、10月19日と23日に区役所で意見交換会を開きましたが、参加者は2回合わせてわずか22人、メールでの意見は4件。ほとんどの区民は、意見を訊かれてたことすら知らなかったのではないかと。

」に対するパブリックコメントは当初12月4-26日の予定でした。システム障害で初日の4日から13日までホームページが落ち、「案」が17日までホームページに再掲載されなかったため、2020年1月7日まで〆切が延長されました。この辺りは下記をご参照ください。

  

 周知不足ではないんでしょうか

 

つづきの記事

 

( r )

 

2019年3月26日、北側から見た桜の時期の中野サンプラザ

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