さようなら中野区立打越保育園

しばらく前に撮影した画像ばかりですが、中野区の保育園民営化の一環で区立打越保育園が廃止、園舎も解体されて無くなりましたので、写真リポートとして残しておきます。2019/8/9記

 

 在りし日の打越保育園

在りし日の中野区立打越保育園。(東京都中野区中野5丁目、2019年1月3日撮影)

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工事前は園舎のこのベランダ側に園庭があって、奥にも運動会ができる広い園庭がありました。大きな木が何本もあり、保育士さんが桜の木からさくらんぼを取って、子どもたちに手渡してくれたものでした。切られたようですね。

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2010年1月のグーグルストリートビュー。手前は以前の中野区立打越公園。

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打越保育園と打越公園に多くあった高木は2本だけ残っています。

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2019/2/1廃園

2019年2月1日、中野区立打越保育園廃園。

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民営化

打越公園と奥の園庭があった場所に建てられた新園舎に引越して、私立中野打越保育園(認可保育所)となりました。(2019年2月24日撮影)

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園舎新築工事の入札は2018年実施、予定価格3億3870万円。施工業者は協栄建設(中野区)。

 

空家となった旧中野区立打越保育園。(2019年3月11日撮影)

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解体

旧中野区立打越保育園解体(2019年6月21日撮影)。

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打越保育園解体工事は(株)明幸(足立区)4838万4000円。跡地は打越公園になるようです。

 

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1979/6/1開園

中野区立打越保育園は1979年6月1日に開園しました。

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中野区の保育園民営化

中野区はその後、区立保育園を全面民営化する方針に転換。
打越保育園は2006年に民間委託、2019年に廃園、私立保育園「中野打越保育園」となりました。

社会福祉法人青柳保育会(埼玉県狭山市)による中野打越保育園のホームページ。

 

中野区が保育園民営化を進めている主要な理由のひとつに、民営化すると園舎建て替えに国などの補助金が「どーんと」貰えるという事情があるそうです。2019年現在、スケジュールに従って粛々と民営化を進めてますが、酒井区長の選挙公約(「区立保育園の存続」)に基いて検討中とのことなので、もしかしたら少しは区立園も残すのかもしれません。

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上記民営化スケジュールに従って中野区立もみじやま保育園も解体。(中野区中野1丁目、2019年8月1日撮影)

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もみじやま保育園解体工事は予定価格6379万1657円。

 

2018年10月21日撮影の在りし日の中野区立もみじやま保育園。現在、近くの廃校(旧中野区立第九中学校)内に仮園舎があり、この場所に建てられる新園舎に移る際に、もみじやま保育園も私立保育園となります。

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中野区の保育園民営化と小中学校統合

 2002年ごろの3月、中野区立打越保育園の、当時はピンクに塗られてなかった2階のベランダから、低年齢のクラスの子たちは「おめでとー」「おめでとー」と言いながら小さな手で色とりどりの紙吹雪を撒いて、卒園する子たちを見送りました。

2006年に打越保育園が民間委託される前年、小さかったその子たちも卒園。でも小学生になってから保育園に遊びに行こうと思っても、運営が変わって当時の先生は1人もいません。

その後多くは中野区立中央中学校か第九中学校に進学しました。その子たちが1年生から2年生になる時にその2校は廃校になり、中野中学校と名前を変えました。

その子たちはことし2019年に成人式を迎えました。2024年ごろ壊されることになっている中野サンプラザで。

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(2019年1月14日撮影) 

 

その子たちが通った小学校のうち、桃園第三小学校、桃丘小学校、仲町小学校は2008年に廃校、桃花小学校に。桃園小学校と向台小学校は2019年に廃校、中野第一小学校に。

上高田小学校と新井小学校は2020年に廃校、令和小学校に。

桃園第二小学校は2022年ごろから解体、建て替え。

 

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中野の子は、子ども時代を過ごしたり思い出の場所が次々と無くなっていくのですよね。

 

 

 

中野区の保育園その後

 

( r )

 

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