中野区はなぜ公園や学校をプラスチックまみれにしているのだろう

列挙。

発泡スチロール

平和の森公園(東京都中野区新井)の、区民の貴重な憩いの場だった草地広場を2019年春から夏にかけ全面的に掘り返して破壊、1億円分もの発泡スチロールを埋めた。

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(2019年4月1日知人撮影)

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(2019年4月2日知人撮影)

 

大量の発泡スチロールで土地をかさ上げし、区民の強い反対を押し切って、今年2019年の夏に、公式試合にも使えない300メートル陸上トラックを作ろうとしている。

発泡スチロールまとめ1

発泡スチロールまとめ2

発泡スチロールまとめ3

 


元草地広場の北西角にあった、小さい子の遊び場だったなだらかな築山も壊して発泡スチロールでかさ上げ。急勾配のコンクリート製すべり台にする。

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(2019日6月19日知人撮影)

 

人工芝

平和の森公園の多目的運動広場は、先行する2018年の工事で人工芝に。

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(2019年1月7日友人撮影)

平和の森公園"再整備"工事では、2018-2019年に第1-2工区合わせて1万7000本以上の木が切られた。

 

 哲学堂公園野球場(中野区松が丘)も、2020年2月までの12億円もかけて行う改修工事で人工芝になる。

 

小中学校の校庭も人工芝に。

 

2017年4月、当時の田中大輔区長が定例記者会見で、小中学校の新校舎は「一足制(注: 上履きを用いず靴で校舎に入ること)の導入による施設整備を検討します」と発表。

同年11月、中野区教育委員会は「校舎内に校庭の砂塵等を持ち込むことのないよう、人工芝等の材質により、校庭の表層部を整備」との方針を決定した。

(高価な人工芝で校庭全体を靴ふきマットにしなくてもいいような……)

これにより、中野区の小中学校統廃合で建設ラッシュを迎える校舎は軒並み全部、人工芝の校庭に。

じんこう‐しば【人工芝】
〘名〙 合成繊維で作った芝。ナイロン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレンなどを素材としたもの。一九五六年アメリカで開発された。人工芝生。
小学館 精選版 日本国語大辞典

 

プラスチックマット

建設中の広町みらい公園(中野区弥生町)は、2019年7月に区議会が可決した補正予算で、草地広場にプラスチックの保護マットが敷かれることが決まった。

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(本二東郷やすらぎ公園=中野区本町=の遊具コーナーに敷かれた保護マット。2018年10月14日撮影)

 

中野区の公園も学校も、プラスチックまみれ。

 

海洋プラスチックごみが地球的課題のこの時代に、どうして中野区は将来のプラごみを買い続けているのだろう。環境負荷とか将来的な処理コストとか、考える人はいないんだろうか?

 

( r ) 2019/8/15記
 

広町みらい公園は2019/9/23開園。

 

平和の森公園まとめなど

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