東京都中野区が広報アドバイザーについて情報公開した内容に不足があったので、2020年9月に行政不服審査請求した。2022年2月、情報公開・個人情報保護審査会に諮問された。2022/2/27記
情報公開請求
経緯詳細は下記記事参照。
経緯を簡単に記すと、2020年8月、中野区の庁内の新型コロナ感染情報をツイッターでも公表するよう区議会議員が求めたところ「危機管理に長けている広報アドバイザーの助言も受けており、今のやり方を見直す考えはない」と断られた旨、当該区議がツイートした。
2020年4月に採用された広報アドバイザーは、自治体のわかりやすいウェブサイトなどに詳しい人だった。危機管理が専門ではない人の助言に従って中野区が危機管理しているかのようなツイートだったため、私たちは広報アドバイザーの助言や区の対応などがわかる文書を区に情報公開請求した。
請求に対し中野区は2020年9月「区政情報不存在通知書」を出してきた。それによると広報アドバイザーの助言についての文書は不存在。存在しない理由は「職員であるため、業務報告は存在しない」「公表基準に関する助言については、口頭により行われている」ため。
不服審査請求
私たちは、中野区が広報アドバイザーの助言を検討し、コロナ情報公表基準について決定を行ったことがわかる文書も開示請求したのだが、上の「区政情報不存在通知書」にはこの点について記載がなかった。
そのため2020年9月、中野区に対し行政不服審査請求した。
情報公開・個人情報保護審査会に諮問
2022年2月、区長が情報公開・個人情報保護審査会に諮問したというお知らせが私たちのところに届いた。
お知らせの中にある「別紙」は上に貼った不存在通知書と審査請求書である。このあと審理されると思われる。進展があればお伝えしていきます。
情報公開・個人情報保護審査会とは
2016/5/9中野区議会総務委員会資料「情報公開審査会と個人情報保護審査会の統合について」
2020/10/5総務委員会資料「情報公開・個人情報保護審査会委員の任命について」
当ブログの中野区広報アドバイザーに関する記事は下記参照。