中野サンプラザ再開発デベ2021年選定予定。跡地に何ができるか決定は2023年だって(2020年11月)

概要

中野サンプラザと中野区役所を再開発する業者を、中野区は「2020年10月以降」選定の予定だったが、コロナのため「2021年1月以降」に延期になっている。サンプラザについて2020年1月から書いてなかったから現状についてのメモ的なこと。

・サンプラザと区役所跡地に具体的に何ができるかはデベロッパーの提案次第とされていたが、詳細の決定は2023年らしい。なんですって。2020/11/1記

 

おさらい

今更ながらおさらいすると、中野サンプラザ解体は、サンプラザと区役所の土地を民間に売り、中野区役所の建て替え費用を捻出するためである。その田中大輔前区長時代のスキームに中野区と酒井区長は固執して、「区役所・サンプラザ地区再整備推進区民会議」や区民による見直しの意見は聞こうとしなかった。

区役所新庁舎の実施設計と施工は竹中工務店JVが受注した。契約額213億円。五輪延期発表のじつに前日の3月23日、区議会で可決された。サンプラザはこのお金を工面するために壊される。

最近このブログに「中野サンプラザ」の検索語でのアクセスが結構ある。1月以降サンプラザについて書いてないし、2月のデベロッパー選定開始以降の状況は報道も少ないので、どうなっているか気になっている人が多いかと思い、メモ的な感じも兼ねてこの記事を書くことにした。

 

2020年1月、方針最終決定

2018年6月に就任した東京都中野区の酒井直人区長が早々と9月に中野サンプラザ解体を表明したあと、区はサンプラザ/中野区役所再開発について「区民会議」や区民や区議会から一通り意見を聞き、しかるのちほぼ田中前区長が決めた通りの再開発方針を2020年1月に最終決定した。酒井区長就任からそこまでの経緯などは下記参照。↓

 

2月、デベ選定開始

2月6日、酒井区長は再開発方針最終決定とプロポーザル方式によるデベロッパー選定開始を発表した。↓ 発表によると跡地には、商業施設やホテル、バンケット、オフィス、住宅などが入る超高層ビルと、収容人数7000人上限のポピュラー音楽コンサートも開ける「多目的ホール」(注*) の建設が想定されている。

*多目的ホール=要はイベントホール。田中前区長が計画した体育施設としての「アリーナ」と同様のものだが、想定収容人数を田中前区長の1万人から7000人に減らした。

2月の中野区のデベロッパー募集ページのインターネットアーカイブ。↓

 

6月、選定を2021年1月以降に延期

2月公表の計画では、業者選定は「2020年10月上旬以降」とされていた。新型コロナウイルス感染症の影響で6月に選定スケジュール後ろ倒しが発表され、選定は「2021年1月中旬以降」となった。

6月に更新されたデベロッパー選定に関するページ。↓

当該ページのインターネットアーカイブ。↓

 

エントリーは「9社」

2020/2/14-3/19のエントリー受付で、中野区によると「9社」からエントリーがあった。

令和2年3月のエントリー受付におきまして、事業者9社よりエントリーがございました。

(小幡まちづくり推進部中野駅新北口駅前エリア担当課長。2020/6/12中野区議会中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会。議事録より)

6月の区議会同委員会と建設委員会で選定スケジュール延期の報告。↓
https://kugikai-nakano.jp/shiryou/2061910575.pdf

2020/7/29-8/4 応募受付。以降、一次審査(参加資格要件の審査)実施
9/23-29 提案書受付(一次審査通過者のみ)。以降、二次審査(提案書に係る審査)実施
2021年1月以降 施行予定者候補選定・公表

 

応募「3グループ」、提案書「2グループから」

その後の選定状況は、10月上旬の区議会建設委員会と中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会で報告された。ただし口頭報告のため、1-2カ月とか経って議事録が公表されないと詳細不明(注**)。
2020/10/8の建設通信新聞Digitalによると、8/4までの応募受付で「3グループ」が応募、9/29までの提案書受付でうち「2グループ」が提案書を提出したため、中野区は選定手続きを継続する。
募集要項↓によると「一次審査を通過した応募者が1者のみであった場合は、原則、以後の募集・選定手続を中止します」とされている。応募と提案書提出が複数だったため、選定手続きは継続されるということだ。
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/163000/d028310_d/fil/101.pdf

議員は質疑「なし」。おい

 [2021年1月追記]

** 議事録は2020/12/11公表された。

f:id:nakanocitizens:20210114133336j:plain

議事録によると、いずれの委員会も質疑は「なし」。おい、区議会議員。

f:id:nakanocitizens:20210114133200j:plain

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[追記ここまで]

 

今後の段取り

外部有識者からなる審査委員会(注***) が、この「2グループ」の提案書を審査する。

***審査委員会
中井 検裕 東京工業大学大学院環境・社会理工学院 教授
坂井 文 東京都市大学都市生活学部 教授
佐藤 慎也 日本大学理工学部 教授
村上 正浩 工学院大学建築学部 教授
藤浪 洋介 藤浪会計事務所 所長
永森 清隆 株式会社再開発評価 代表取締役

しかし「中野駅新北口駅前エリア拠点施設整備に係る民間事業者審査委員会設置要領」↓によると、審査委員は任期2020/10/30までなので、選定は11月現在もう済んでいると思われる(末尾注****)。提案のプレゼンも審査委員会も非公開だ。
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/163000/d028310_d/fil/401.pdf

2021年1月以降に公表される選定結果は、中野区議会の議決にかけられる。 

 

なお、選定は延期されたものの、中野サンプラザ/中野区役所を2024年度から解体し、想定されている超高層ビルとイベントホールの完成は2028年度末ごろ、との再開発スケジュールは、五輪が延期されようとコロナ禍に見舞われようといっさい変更されていない。

 

跡地に何ができるか決定は2023年らしい

「区民会議」や区民や区議会に一応意見を聞いたりしたあと、区は2020年1月に再開発の方針を最終決定したのだが、中野サンプラザ/中野区役所跡地に実際にどういうものが作られるかはデベロッパーの提案次第、とこれまでは説明されていた。ところが区の報告によると詳細の決定はさらに遅く、2023年だという。なんだそれ。

今後、今回事業者選定を進めさせていただきまして、その後、令和5年の権利変換計画認可に向けて再開発の事業計画をつくっていくことになります。そこの事業計画をつくっていく際に計画の詳細が決まってまいりますので、そこの中で選定した事業者とともに今回の新型コロナウイルス感染症の影響、社会情勢の変化ですとか景気動向の変化ですとか、そういったところを踏まえて事業計画をつくっていくということで考えてございます。

(小幡課長。2020/6/12中野区議会中野駅周辺整備・都市観光調査特別委員会。議事録より)

これは新型コロナで今後経済情勢が悪化し地価が大幅に下落した場合の再開発への影響を聞かれたのに対する答えだ。デベロッパーの提案を審査して決めても、実際に何ができるかは2023年まで分からないってこと。3年後ですか?

商業施設やホテル、バンケット、オフィス、住宅などが入る超高層ビルとか、収容人数7000人上限のポピュラー音楽コンサートも開ける「多目的ホール」とか、先に決定された区の方針とは何だったのか。

 

**** 2021年1月に公表された選定結果によると、審査委員会は同月まで6回会合を開いてデベロッパーを決定した。詳しくは下記記事に貼った選定結果のリンクを参照。

つづきの記事 

 

 

 (中野非公式通信)

 

酒井区長公約問題を含む、中野サンプラザ再開発についての記事やまとめ、写真。

 

 

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中野サンプラザ(右)と中野区役所。2020/9/30撮影

 

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