酒井区長、区民との対話集会で本町図書館と東中野図書館廃止問題に言及

酒井中野区長は2018年7月19日、区民との対話集会で、区が2020年度に廃止を予定している本町図書館と東中野図書館について、方針を即答できないとしたものの「図書館が地域に果たす役割は大きい」と認めました。

 

集会参加者から両図書館を「存続してほしい」との要望があり、酒井さんは新しい図書館の計画との関連も見ながら「地域の中で図書館が果たす役割を検討する」と話しました。

 

新しい図書館は第十中学跡地に建設される施設で、専門家会議と検討委員会が設置されています。

 

酒井さんはまた、保育園民営化が現場と当事者に混乱をもたらしていることに関し、対応を「しっかりやりたい」と話していました。

 

保育の質の向上など人材育成を必要とする問題は時間がかかるが、子育て世代に魅力のある公園づくりなど「ハード面で手をつけられるところは早めに」着手するとしました。

 

新中野の同じ建物に2つの保育施設が同居し、災害避難などでの問題を訴えた参加者に対し、酒井さんは区が事業者に「しっかり指導する」と述べました。

 

また、私立幼稚園の園児の事故に関し、行政は保育の「質を担保する責任がある」とし、事故などを区が「チェックできる形にしたい」と話しました。

 

平和の森公園と哲学堂公園の再整備、1万人アリーナに関し、酒井さんは意思決定過程の問題を重ねて指摘しました。

 

中野サンプラザについては「どこかで更新をかけないといけない」と思うが、いつ、どのようにしてかに関しては「皆さんの意見を聞く」と約束しました。

 

酒井さんは、ヘイトスピーチは「絶対に許してはいけない」と言明しました。

規制は表現の自由との関係できわめて難しい問題があり、ヘイトスピーチをどうなくしていくかはこれから考えていく、と話しました。

 

酒井さんは違法民泊に関し、現状を把握して問題があれば改善すると述べました。

 

ブロック塀と万年塀の抜本的な安全対策は「なるべく早く打ち出す」としました。

 

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区職員だった酒井さんは、6月10日に行われた中野区長選に野党統一候補として立候補、5選を目指した現職の田中大輔氏を破り初当選し、区政運営が注目されています。

 

当選後初めての区民との対話集会『酒井区長との対話のつどい』は、2018年7月19日19時から『区民の声・中野 南部の会』主催で南中野区民活動センターで開かれました。

 

参加者は中野区南部の住民を中心に70人くらい? 1時間半にわたって酒井さんへの質問や要望が相次ぎました。

主催者の皆さま、ナイスな企画をありがとうございました。( r )

 

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