中野区シティプロモーション2018年公募の博報堂、JTB、凸版印刷の提案書 (情報公開、というか公開されてる文書)

概要

2018年に実施された中野区シティプロモーション推進支援事業のプロポーザル方式公募に応募した博報堂JTB凸版印刷の提案書を公開する。博報堂が選ばれた。2020/2/4記

プロポーザル文書は閲覧自由

前回記事では若干の試行錯誤を経たが、中野区シティプロモーションに関する文書を情報公開請求して開示決定のお知らせが自宅に郵送されるまでを書いた。この記事はその前回記事⬇️のつづき。

 

2020年1月6日付で開示決定があり、8日、東京都中野区役所のシティプロモーション係に開示文書を取りに行った。
開示文書のほかに、2018年4月におこなわれた「中野区シティプロモーション推進支援事業」の企画提案型(プロポーザル方式)公募の提案書なども請求していたが、プロポーザルの文書は情報公開請求しなくてもすぐ見られるということで、当日その場でコピーしてもらった。
シティプロモーション係にバインダーに綴じて置いてある提案書などの原本はカラーだが、貰ってきたコピーはコピー代の節約のため白黒になっているので悪しからず。

 

プロポーザルは2018年4月18日告知

選定実施要領

実施要領によると「中野区シティプロモーション推進支援事業」のプロポーザルは2018年4月18日募集告知。酒井現区長は6月15日就任だから、田中前区長の時。
「中野のイメージアップや地域活性化を図るため(中略)効率的かつ効果的な シティプロモーション事業の推進を行っていく」と書かれている。

 

プロポーザル仕様書

仕様書によると期間は2018-2020年度の3年間。最初から今と同じ3年計画だったみたい。

 

仕様書に書かれた「委託内容」

・「中野区シティプロモーション推進プラン」策定に向けた支援
・事業の進行管理
・PRイベントの企画及び事業の実施並びにPR動画
・シティセールス用ロゴのデザイン、キャッチフレーズ(コピー)およびポスターの作成
・専用ホームページの開設と運営及びSNSによる情報発信環境整備と運用
・マスメディアを活用した幅広い広報宣伝の実施

「動画」って書いてある。このあと作ることになってるのかな?

 

あと「目的」

「中野区シティプロモーション推進プラン」は、ハード事業としてのまちづくりに対し、ソフト事業として、インバウンド等の観光施策や区のPR事業等 について具体的な方針及び実施方法等を定め、中野区におけるシティプロモー ションの推進プラン(=アクションプラン)とする。
また、シティプロモーションの推進においては、区民、民間企業、行政等が 一体となって協力しながら中野の魅力やブランドを発信していくことで、昼間人口や交流人口の増加、及び地域の活性化を図っていく。

「インバウンド等の観光施策や区のPR」「中野の魅力やブランドを発信」要はこの2つだね。

 

評価基準表

 

プロポーザル提案書

応募は博報堂JTB凸版印刷。提案書提出のあと、区の担当者によれば2018年6月にプレゼンがあって、博報堂が選定された。

博報堂の提案書。21枚。

JTBの提案書。20枚。

凸版印刷の提案書。19枚。

 

中野区シティプロモーションの目的は「インバウンド等の観光施策や区のPR」「中野の魅力やブランドを発信」だったよね。内容を見ると、観光施策はやっぱりJTBが具体的。

博報堂広告屋らしいっていうか、カタカナとふわっと煽り文句を並べて、イメージ的な何かをプロモーションしようとしてるのかなっていうか、で結局どうするの、って印象。凸版印刷もわりと似た感じ。

というわけで、この中では私はJTBの提案が一番実際の役に立ちそうな気がしたんだけど、中野区カタカナ好きだもんね、というか、上の「評価基準」に基づいて博報堂が選定されたんだろうねきっと。


あと面白いのが、博報堂の提案書で「キャラ(ロゴ)」の参考として「くまもん」(くまモンのことだと思われる)が貼られてたこと。あの「ナカノさん人形」は、くまモンを参考に作られたってのが興味深いっていうか、なんでああなったんだろうっていうか。

 

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また長くなったから、開示文書(契約書)については次の記事につづく


( r )

 

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中野サンプラザ1階で行われていた中野区シティプロモーション関係の展示(画面左奥、2020/1/30撮影)

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