中野区議会政務活動費で飲み食いしないでねって陳情は2019/3/5議運不採択。公明「今回は不採択で」だそうです

中野区議会の議員は、税金から払われてる「政務活動費」で飲み食いしないでね、という陳情 (お願い)が市民団体「市民オンブズパーソン・中野」から出てましたが、2019/3/5の区議会議会運営委員会で却下されました。(えw)

 

「 政務活動費の飲食を伴う会合への使途の禁止に関する陳情

(詳細や経過は市民オンブズパーソン・中野のフェイスブックをご参照ください)

 

議会運営委員会は議案や陳情の取り扱いを決めるところです。中野区議会の議運は7人。うち自民3人 (委員長含む)、公明2人 (副委員長含む)、共産・立憲各1人。都民ファーストと無所属議員は議運に入ってません。

政務活動費の陳情、賛成は共産と立憲の2人だけで、不採択でした。公明2人が賛成すれば採択されてましたね。

 

興味深いのは、傍聴した人によると、公明の委員が陳情の趣旨は「理解できる」としながらも、何度も「今回の陳情については」不採択で、って言ってたこと。

陳情の趣旨が限定的。了とすると今後の議会の議論が制限される。

-- 平山英明区議 (公明)

 

陳情が委員会不採択のあと本会議で採択された例は過去にあるんですけど、今回は3月15日の本会議でも不採択になりそうな。でも公明「今回の陳情については」反対だから、陳情が次に文言を変えて出されれば賛成しますね。

  

この条例は、地方自治法(昭和22年法律第67号)第100条第14項から第16項までの規定に基づき、中野区議会議員の調査研究その他の活動に資するため必要な経費の一部として、議会における会派に対し、政務活動費を交付することに関し必要な事項を定める

-- 中野区議会政務活動費の交付に関する条例

条例のリンク

調査研究その他の活動に資するため必要な経費”が政務活動費です。

 

中野区が2019/2/19議会に提出した資料によると、23区のうち8区が政務活動費の飲食を伴う会議等への支出を認めていません。

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それにしても最近の中野区議会は、公明のキャスティングボートで好ましい決定がされる傾向があったのに、今回反対で残念。

 

公明が共産と立憲 (=中野区議会では与党) の側に回った好ましい決定 (自民はいずれも逆サイド):
 1. 2018年12月、選択的夫婦別姓の法制化を求める意見書 -> 共産・立憲・公明などの賛成多数で採択。自民は反対 (参照↓)

 2. 2018年12月、平和の森小学校に関する陳情のうち、旧中野刑務所正門の解体または移転を求める部分 -> 共産・立憲・公明などの反対多数で不採択。自民は賛成 (参照↓)

 3. 2019年3月、婚外子差別撤廃のための戸籍法改正を求める意見書 -> 共産・立憲・公明などの賛成多数で採択。自民は反対 (参照↓)

 

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ところで同じ3/5の議運では共産が、沖縄県民投票の結果を受けて辺野古埋め立て中止要請や増便される羽田発着航空機が中野区上空を飛ばないように要請などを提案。各党持ち帰って検討ってことになりました。
そのさい自民の大内しんご区議が「県民投票は沖縄の全市町村が参加してないんじゃない?」(してます! 新聞読もうよw)「中野区上空を飛ばなければ新宿区や豊島区上空を飛ぶのはいいのか」(それは新宿区議会と豊島区議会が要望するんでは?)など謎発言を連発しました。

共産の長沢和彦区議が「県民投票の選択肢に”どちらでもない”を入れることで全市町村が参加することになったと理解している」と温厚に説明してました。

 

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2019/3/15、政務活動費の陳情は本会議でも不採択。

 

 

( r )

 

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