突然のシティプロモーションサイト
中野区が2018/10/1に「中野区シティプロモーションサイト」を公開しました。
ワークショップを開催するそうです。
“中野区シティプロモーションの取り組みの一環として、シビックプライド醸成のための市民・民間・行政が一体となって取り組むワークショップ「中野未来型プロジェクト」を実施します”
“ワークショップの大テーマは「中野らしさ ✕ 中野でチャレンジしたいこと ✕ 実現力」”
第1回10/23-24中野区らしさを整理
第2回12/19-20中野区でやってみたいことを考える
第3回1/22-23中野区でやってみたいことを実現する
第4回3月下旬 発表会
担当は都市政策推進室産業振興分野グローバルビジネス推進担当
シティプロモーションとは
8/30区議会建設委員会に「中野区シティプロモーションの推進について」が報告されています。 平和の森公園5案が報告され46人が傍聴してた時の建設委員会ですね。
田中前区長時代の中野区グローバル都市戦略が中野区シティプロモーションに変更されたようです。この時の建設委員会でその旨の説明がありました。結果、事業コンソーシアムは作らないで済んだし、デジタルサイネージを作る費用5000万円が節約できたって話だったような(議事録まだ出てないから詳細不明)。(10/30議事録が公表されました*末尾注)
建設委員会に提出された資料によると、目的は「区に対する愛着を醸成」「人口増加」など。2月にブランドロゴとキャッチコピーを作る予定だそうです。中野サンプラザは壊して高層ビルに建て替えることに決まったから、ブランドロゴにサンプラザの意匠は使わないんでしょうね。
民間主体の取組ってことが強調されています。広告屋主体でなく区内の人たちの参画が中心のプロジェクトになっていくといいなと思います。
ワークショップとかは、「プロ市民」呼ばわりされちゃうことなしに気軽に区政に関われる感じでいいですね。
内容はそういうわけで、今後の展開が期待だねって感じはするんですが……。
変なカタカナ役所用語
「シティプロモーション」? 「シビックプライド」? カタカナ多くないですか?
役所の文章カタカナ語多過ぎ。辞書とかネット検索しないと意味が分からないような用語を多用しないと文章を書けないのは頭悪いか、あるいは広告屋のプレゼンを丸写ししてるか、どっちかなんじゃないかって感じがしてしまいます。
わけわかんない文章を書いてそれをHPに載せるのは伝える気があるのか疑わしい、逆に意味が伝わらないことを意図してるのではないかと疑われても仕方がないと思います。分かりやすく書けないの? 書く気がないの?
これね、笑い事じゃないんですよ。ある情報を伝える文章に使う用語を選択することで、情報の受け手をも選別しているのだから。その語や概念が注釈なしで伝わらない人たちを情報の受け手として排除している。役所のやることじゃないと思います。
区民じゃなくて市民?
(2018/10/9 追記)
このワークショップ、第1回が10/23からなのに参加募集がかからない(10/5『なかの区報』でも告知されなかった)。「市民・民間・行政の三位一体体制」って書いてるけど、参加者あらかじめ決まってるってことかな?
というか、このカタカナだらけの広告屋の文章、何度みても気持ち悪いな。三位一体ってなんなのキリスト教なの?
さらにいうと「市民・民間・行政」っていう広告屋が書いた文章を、区役所で「区民・民間・行政」に直させないといけなかったでしょ。「市民運動」とかの意味の「市民」に参加してほしいんなら別ですけど。単なる住民の意味だったら、中野区は市民ではなく区民。
ワークショップは区民公募なし
謎のワークショップ、10/9 に中野区役所のグローバルビジネス推進担当に電話してきいてみました。
以下その答え。
・今年度は既にメンバー確定しており一般公募しない
・区内立地企業、区内立地大学、区職員計30人程度
・開催後HPで開催したとお知らせする
\わぁー楽しみ/
((((;゚Д゚)))))))アリエナイザー。さすご市民参加。区民を参加させないぜ! https://t.co/t84OLHve3B
— りけ奥様@南中野子育て中 (@rikemother) October 9, 2018
>既にメンバー確定し一般公募しない
— カブトムシ (@kabukabubaby) October 10, 2018
わー、たのしみー(棒読み)
(10/30追記 *末尾注) 公表された議事録
8/30建設委員会議事録(10/30公表)。「グローバル都市戦略」を「シティプロモーション」に変え、今年度予算1億円余あったけど使わない (10月に始まったシティプロモーションのHPとワークショップは田中プロジェクトの残骸なのかも https://t.co/dQcXxtCuC2
— 中野区非公式勝手にお知らせしています (@nakanocitizens) November 6, 2018
(2018/11/12追記)11/8の建設委員会で、中野区がこのワークショップのため業者に2140万円を払ったことが明らかになりました。8/30の時点では予算1億円余を「使わない」じゃなくて「まだ使ってなかった」だけだったみたい。
⑥2番め【中野区シティプロモーションにかかる各取組の進捗について】
— 岸原さや (@sayasaya777) November 8, 2018
プロモーション「まるっと中野」の作成や地域ぐるみの活動を活性化させるためのワークショップの実施。
2月の第1回は40名が参加と報告。小林ぜんいち区議(公明)の質問により事業委託者への支払いが全5回2140万とわかる。 pic.twitter.com/Fvp5qVomsw
⑦ 小林ぜんいち区議の質疑
— 岸原さや (@sayasaya777) November 8, 2018
「ワークショップ1回で500万円余、現状は一部の区民しか参加してない状況。どうなのか」
グローバル戦略推進担当・藤永氏「業者に丸投げしている訳ではない。区民にお声かけしたが7日間は無理と断られた」
奈良・都市政策推進室長「今の意見をふまえていく」と引き取る。
⑧(意見)個人的に、そんな大金払わなくても中野区なんだから区民に広く呼びかければ能力のあるクリエーターがいそうな気がする。タダ働きはNGとしても、区民参加で捲きこむ方法はありそうだし、知恵者もいる気がするんだけど…。
— 岸原さや (@sayasaya777) November 8, 2018
(11/14追記)そのワークショップの開催報告が中野区HPにUPされました。
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2年間で1億円の予算
2019年度もやるらしい……しかも「主な取り組み」
中野区2019年度予算「主な取り組み」全4ページ。保育園民営化、平和の森公園工事、田中時代の駅前大再開発と学校統合、シティプロモーション(今年度区民公募なし2000万円の案件)…「主な取り組みリストにわざわざ入れるなよ」って政策が沢山入ってるんだが。12/10にUPhttps://t.co/w1vLF2Mzz6 pic.twitter.com/aqah0mkQPI
— 中野区非公式勝手にお知らせしています (@nakanocitizens) December 9, 2018
2/20なかの区報で中野区シティプロモーションの宣伝してるhttps://t.co/buBFq1aJJm
— 中野区非公式勝手にお知らせしています (@nakanocitizens) February 20, 2019
2/6中野区議会建設委員会での区の報告によると今年度中野シティプロモーション費用は3000万円(11月報告の時の2140万円からまた増えてる)。うちナカノさんの人形は300万円だそうだ
中野区シティプロモーション、2018年度は3000万円だったけど、今日3/5区議会本会議で成立した予算によると2019年度は7700万円強だそうだ。中野区もしかしてお金余ってるの?
— 中野区非公式勝手にお知らせしています (@nakanocitizens) March 5, 2019
博報堂案件でした
金の行き先は博報堂でした。
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